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Oral History Archives of Japanese Art

日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ

2006年

8月 池上裕子と加治屋健司がオーラル・ヒストリー・アーカイヴの構想を練り始める。
11月 住友文彦と鷲田めるろが加わり、設立に向けた準備を始める。
12月 足立元、粟田大輔、池上、加治屋、住友、鷲田が集まり、アーカイヴを設立。
以後、インタヴュー対象や方法等について検討を重ねる。

2007年

8月 白髪一雄氏への聞き取り調査からインタヴューを開始する。

2008年

財団法人石橋財団、ポーラ美術振興財団、鹿島美術財団、大阪大学GCOE「コンフリクトの人文学」(研究プロジェクトとの連携)の助成を受ける。

6月 牧口千夏がアーカイヴに加わる。
10月 坂上しのぶがアーカイヴに加わる。
12月 鏑木あづさがアーカイヴに加わる。

2009年

財団法人石橋財団、広島市立大学特定研究費、大阪大学GCOE「コンフリクトの人文学」(研究プロジェクトとの連携)の助成を受ける。

1月 宮田有香がアーカイヴに加わる。
6月 ウェブサイトの運用を開始し、9つのインタヴューを公開。
7月 中嶋泉がアーカイヴに加わる。
9月 辻泰岳がアーカイヴに加わる。
10月 白髪一雄のオーラル・ヒストリーの抜粋がKazuo Shiraga: Six Decades (New York: McCaffrey Fine Art, 2009)に英訳される。
11月 第1回シンポジウム「オーラル・アート・ヒストリーの可能性」を国立国際美術館で開催する。粟田大輔、池上裕子、尾崎信一郎、加治屋健司、北原恵、建畠晢、前田恭二が登壇する。
加治屋が「語られる美術史 日本美術のオーラル・ヒストリー・アーカイヴの構築に向けて」を『鹿島美術研究 年報別冊』に寄稿する。

2010年

財団法人石橋財団、科学研究費補助金、広島市立大学特定研究費、大阪大学GCOE「コンフリクトの人文学」(研究プロジェクトとの連携)の助成を受ける。

2月 第1回ワークショップ「オーラル・ヒストリーと戦後美術の理解」を広島市立大学で開催する。足立元、粟田大輔、池上裕子、加治屋健司、坂上しのぶ、住友文彦、辻泰岳、牧口千夏、鷲田めるろが登壇する。
3月 加治屋が「日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴと美術史料の将来」を『あいだ』に寄稿する。
5月 池上が「シンポジウム『オーラル・アート・ヒストリーの可能性』をふりかえる」を『視覚の現場』に寄稿する。
9月 公開オーラル・ヒストリーが20本になる。
10月 池上が第6回アジア次世代美術館キュレイター会議(インド・バンガロール)で「Toward Oral Histories of Art in Asia」と題して発表する。
11月 加治屋が早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点の研究会「舞台芸術研究におけるオーラル・ヒストリーの可能性」で「日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの取り組み」と題して講演する。
第2回シンポジウム「オーラル・アート・ヒストリーの実践」を東京藝術大学で開催する。池上裕子、加治屋健司、黒ダライ児、坂上しのぶ、住友文彦、平井章一が登壇する。

2011年

財団法人石橋財団、科学研究費補助金、広島市立大学特定研究費の助成を受ける。

1月 第2回ワークショップ「オーラル・アート・ヒストリーのクオリティ」を広島市立大学で開催する。池上裕子、加治屋健司、富井玲子、辻泰岳、中嶋泉、鷲田めるろが発表する。
11月 大阪大学中之島センターで加藤瑞穂と本阿弥清を招いて第3回ワークショップを行う。
公開オーラル・ヒストリーが30本になる。

2012年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金の助成を受ける。

10月 加治屋がAMeetに「日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴと美術アーカイヴの意義」を寄稿する。
篠原有司男のオーラル・ヒストリーの抜粋がShinohara Pops! Avant-Garde Road, Tokyo/New York (Albany: State University of New York Press, 2012)に英訳される。
公開オーラル・ヒストリーが40になる。
12月 池上がアジアアートアーカイヴの『FieldNotes』に「On the Practice of the Oral History Archives of Japanese Art」を寄稿。
杉浦邦恵石内都のオーラル・ヒストリーの抜粋が英訳される。

2013年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金、ポーラ美術振興財団の助成を受ける。

2月 山口勝弘のオーラル・ヒストリーの抜粋がニューヨーク近代美術館のウェブサイトpostに英訳される。
3月 新宿区立角筈図書館で江上ゆかと篠原誠司を招いて第4回ワークショップを行う。
7月 福岡道雄のオーラル・ヒストリーの映像が兵庫県立美術館の「信濃橋画廊コレクション」展で上映される。
日本経済新聞7月29日夕刊記事「芸術家の証言・映像公開・発信の動き 鑑賞の手掛かりや研究資料に」でアーカイヴが紹介される。
9月 公開オーラル・ヒストリーが50になる。
10月 有村真鉄と加藤アキラのオーラル・ヒストリーの抜粋が『アーツ前橋 カゼイロノハナ』(美術出版社、2013年)に再録される。
11月 SOHOプラザ名古屋で越後谷卓司、阪本裕文、高橋綾子を招いて第5回ワークショップを行う。
12月 池上が沖縄県立博物館・美術館のシンポジウム「アーティストのことば アーカイヴと沖縄美術」で「アーカイヴとオーラル・ヒストリーの関係について」と題して講演する。

2014年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金の助成を受ける。

1月 久保田成子元永定正のオーラル・ヒストリーの抜粋がニューヨーク近代美術館のウェブサイトpostに英訳される。
2月 加治屋が東京文化財研究所の研究会「アート・アーカイヴの諸相」で「美術アーカイヴのなかの美術史」と題して発表する(『美術研究』第415号(2015年3月)に採録)。
4月 京都市立芸術大学に芸術資源研究センターが発足し、日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの協力のもと、「戦後日本美術のオーラルヒストリー」、「フルクサスのオーラルヒストリー」、「京都画壇のオーラルヒストリー」が始まる。
6月 公開オーラル・ヒストリーが60になる。
12月 池上が丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で「『ことば』を残すということ 日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの取り組みについて」と題して講演する。

2015年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金の助成を受ける。

3月 岡上淑子のオーラル・ヒストリーの抜粋が「夢多き時代 岡上淑子インタヴュー」として『はるかな旅 岡上淑子作品集』(河出書房新社、2015年)として再録される。
公開オーラル・ヒストリーが70になる。
印刷・製本したオーラル・ヒストリーを国立国会図書館、東京国立近代美術館アートライブラリー、東京都現代美術館美術図書室に寄贈し始める。
4月 和泉達のオーラル・ヒストリーが再編集されて『あいだ』220号に前編が掲載される。
5月 坂上しのぶがアーカイヴを離れる。
6月 和泉達のオーラル・ヒストリーが再編集されて『あいだ』221号に後編が掲載される。
8月 細谷修平がアーカイヴに加わる。
韓国立アジア文化殿堂文化情報院(韓国・光州)との協働で加藤好弘と岩田信市のオーラル・ヒストリーの聞き取りを行う。
11月 岡崎和郎と大西伸明のオーラル・ヒストリーの映像が京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAの「岡崎和郎/大西伸明 Born Twice」展で上映される。
12月 加治屋が韓国立アジア文化殿堂文化情報院(韓国・光州)で「The Archive as Prosthetic Supplement」と題して発表する。

2016年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金の助成を受ける。

2月 鷲田が「デジタルアーカイブin岐阜」で日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの活動について事例紹介を行う。
鷲田が合同会社AMANE(金沢)主催の第4回634 Sweets Break Meeting「アート系情報公開の挑戦と苦悩」で日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの活動について事例紹介を行う。
6月 加治屋が『美術手帖』第68巻第1037号に「アート・アーカイヴ データベースとミュージアムのモデルを超えて」を寄稿する。
7月 伊村靖子、菊川亜騎、野中祐美子、山下晃平、山峰潤也がアーカイヴに加わる。
公開オーラル・ヒストリーが80になる。

2017年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金の助成を受ける。

1月 第6回ワークショップ「政治史のオーラル・ヒストリーから学ぶ」を東京大学駒場キャンパスで開催する。清水唯一朗(慶應義塾大学総合政策学部准教授)をお招きし、「『語る』から『答える』へ−−政治史オーラル・ヒストリーの知見から」講演後、ディスカッションを行う。
7月 第3回シンポジウム「戦後日本美術の群声」を東京大学駒場キャンパスで開催する。足立元、小泉明郎(アーティスト)、中嶋泉、白凛(東京大学大学院博士課程)が登壇する。鈴木勝雄(東京国立近代美術館主任研究員)よりコメントをもらい、登壇者全員でディスカッションを行なう。ディスカッションでのコメンテーターは加治屋健司、モデレーターは辻泰岳。[プログラム・広報物詳細はこちら]
北海道新聞7月19日「証言を記録、保存–日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ代表 加治屋東大大学院准教授に聞く シンポ–戦後日本美術の群声 証言の採用めぐり議論」でシンポジウムが紹介される。
12月 山下が『日本国際美術展と戦後美術史 その変遷と「美術」制度を読み解く』(創元社、2017年12月)を刊行し、峯村敏明オーラル・ヒストリーを紹介する。
荒川修作のオーラル・ヒストリーを、荒川修作+マドリン・ギンスの財団Reversible Destiny Foundationが閲覧利用に供するため、監修・抜粋のうえ富井玲子に翻訳を依頼し、財団のアーカイヴに収められる。

2018年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金の助成を受ける。

2月 平出利恵子、辰野剛、平出七菜、平出加菜子オーラル・ヒストリー(辰野登恵子氏ご遺族)の抜粋が、埼玉県立近代美術館広報誌『ソカロ』第88号、2018年2-3月号(企画展「辰野登恵子 オン・ペーパーズ: A Retrospective 1969-2012」2018年11月14日-2019年1月20日関連)に掲載される。
3月 辻が「戦後空間の肌触り:シンポジウム「民衆・伝統・運動体」について」『建築討論』17号(日本建築学会、2018年3月)で、アーカイヴの活動を紹介する。
細谷が「岩田信市特集」『芸術批評誌REAR41号』(リア制作室、2018年3月)に寄稿し、岩田信市オーラル・ヒストリーについて紹介する。
5月 森山安英オーラル・ヒストリーの編集版が「森山安英 解体と再生」展(北九州市立美術館、5月19日-7月1日)の図録に掲載される。
江上茂雄オーラル・ヒストリーが「江上茂雄:風景日記」展(武蔵野市立吉祥寺美術館、5月26日-7月8日)の展示に使用される。
公開オーラル・ヒストリーが90になる。
7月 杉浦邦恵オーラル・ヒストリーが「杉浦邦恵 うつくしい実験: ニューヨークとの50年」展(東京都写真美術館、7月24日-9月24日)の参考文献として同館図書室にて特別配架される。
9月 長重之オーラル・ヒストリーの編集版が「長重之展 渡良瀬川、福猿橋付近の土手から」(足利市立美術館、9月15日-11月14日)の図録に掲載される。
10月 荒川修作オーラル・ヒストリーの一部が「アートまるケット2018 Nadegata Instant Party 養老公園プロジェクト」(岐阜県美術館養老公園、10月13日-11月25日)で使用される。
細谷が「鼎談=成相肇×細谷修平×平沢剛<「1968年」の芸術表現とポリティクス>千葉市美術館「1968年 激動の時代の芸術」展開催を機に」(『週刊読書人』第3259号、読書人、新聞掲載2018年10月5日掲載、オンライン10月5日更新[リンク])でアーカイヴの活動を紹介する。
12月 山下が「日本写真芸術学会関西支部 第2回シンポジウム「写真のアーカイブズについて2」」(ビジュアルアーツ専門学校、12月1日)において講演し、アーカイヴの活動を紹介する。

2019年

公益財団法人石橋財団の助成を受ける。

1月 池田龍雄オーラル・ヒストリーの抜粋が「池田龍雄展 1950-60年代」(ギャラリー58、東京、 1月7日-1月19日)の展示に使用される。
細谷が企画し、第7回ワークショップ「映像ワークショップ」[非公開]を東京大学駒場キャンパスで開催する。福原悠介(映像作家)を招き、メンバーがこれまで記録してきた映像・音声を見返し、実践的な助言を受けながら今後の撮影・収録方法を検討する。
2月 岡上淑子オーラル・ヒストリーの抜粋が岡上淑子著『美しき瞬間 The Essence of Toshiko Okanoue』河出書房新社に掲載される。
3月 池上が、3月16日に国立新美術館で開催された文化庁主催のシンポジウム「文化庁主催シンポジウム芸術資産をいかに未来に継承発展させるか-コレクター文化育成のための法律・制度設計の具体的提言-」に登壇し、日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの活動を紹介する。
靉嘔オーラル・ヒストリーの抜粋がBoxing Match Revisited, 4 Sculptors: Arakawa, Ay-O, Morris, Yoshimura (New York: Leo Castelli Gallery, 2019)に英訳される。
5月 清水晃オーラル・ヒストリーの抜粋が「清水晃 Brilliant Darkness – vol. 1」(ヒロ画廊伊豆大川、静岡、5月1-26日)の展示に使用される。
8月 辰野登恵子オーラル・ヒストリーが市立岡谷美術考古館の特別企画展「辰野登恵子展」(8月20日~10月22日)の展示で使用される。
11月 岩田信市オーラル・ヒストリーの抜粋が勝原良太『岩田信市のジャズ喫茶グッドマン〜夢かよ』(2019年、自費出版)に掲載される。
12月 第8回ワークショップ[非公開]を東京大学駒場キャンパスで開催する。これまでのインタヴューを振り返り、聴き取りの手続き、インタヴューの方法、データの取り扱いや公開に向けた対応について、情報共有と検討を行う。

2020年

公益財団法人石橋財団の助成を受ける。

2月 鏑木が「関根伸夫資料について/『世界が裏返った場所、』から見渡す世界で」『DECODE/出来事と記録—ポスト工業化社会の美術』[展覧会図録](埼玉県立近代美術館、2020年2月)で、関根伸夫オーラル・ヒストリーの引用および聴き取り時に撮影したアトリエの資料の様子がわかる写真の掲載を行う。
3月 印刷・製本したオーラル・ヒストリーの寄贈先として国立国際美術館情報資料室を加える。
11月 公開オーラル・ヒストリーが100になる。

2021年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金の助成を受ける。

3月 大阪中之島美術館主催のオンラインのアーカイブ研修会 「美術分野におけるオーラルヒストリーの収集と管理」で、加治屋健司、細谷修平が「日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの活動と記録物の管理」を報告する。

2022年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金の助成を受ける。

5月 ドイツ文化センター東京の60周年である「Unrest 62|22」において、メンバーの細谷修平が聴き取りに撮影した記録映像を活用し、展示を行う。

2023年

公益財団法人石橋財団、科学研究費補助金の助成を受ける。

3月 住友文彦がアーカイヴを離れる。
5月 中村宏オーラル・ヒストリーの抜粋が「中村宏 戦争記憶絵図」(ギャラリー58、東京、5月16日−6月3日の展示に使用される。
8月 加治屋が潘律编『艺术档案(库)的可能与不可能 亚洲的理论和经验』(London: KCL Publishing House, 2023)に「日本现当代艺术群声 日本艺术口述历史档案库」を寄稿する。
9月 植松圭二オーラル・ヒストリーの抜粋がコラボラティブ・カタロギング・ジャパンのウェブサイトに英訳される。
10月 ウェブサイトをリニューアルする。マルチデバイスに対応し、ヴィジュアルを重視したデザインに変更する。

2024年

公益財団法人石橋財団の助成を受ける。

2月 加治屋がThe (Im)possibility of Art Archives: Theories and Experience in/from Asia, edited by Lu Pan (London: Palgrave Macmillan, 2024)に”Diverse Voices of Japanese Modern and Contemporary Art: The Oral History Archives of Japanese Art”を寄稿する。
3月 山峰潤也がアーカイヴを離れる。
加治屋健司が代表を、池上裕子が副代表を退任する。
4月 足立元と中嶋泉が共同代表に就任する。
印刷・製本したオーラル・ヒストリーの寄贈先として東京文化財研究所資料閲覧室を加える。