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Oral History Archives of Japanese Art

日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ
Q1オーラル・ヒストリーとは何ですか。
Aオーラル・ヒストリーとは、語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史です。広い意味では、それを口述史料として記録・保存し、研究することも指しています。詳しくはこちらをご覧下さい。
Q2メンバーはどういう人たちですか。
A日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴのメンバーは、日本の近現代美術に関心をもつ大学の研究者や美術館の学芸員などです。現在は国内で12名が活動し、アメリカでのインタヴューに協力する在米メンバーが3名います。メンバー一覧はこちらをご覧下さい。
Q3インタヴュイー(インタヴューを受ける人)はどのようにして決めていますか。
Aインタヴュイーとして、美術家、批評家、学芸員、画廊主、編集者、行政担当者など、広範な日本美術の関係者を想定しています。現時点では、現代美術の文脈に関係している方が中心となっていますが、特定の動向のみに重点を置いているわけではありません。
Q4インタヴュアー(インタヴューをする人)はどのようにして決めていますか。
A多くの場合、インタヴュイーの仕事や経歴に詳しい、専門的な知識のある方にメインのインタヴュアーをお願いしています。その方とアーカイヴのメンバーがチームを組んで、二人か三人で聞き取りを行うのが通常の手法です。アーカイヴ内に適当な人物がいる場合は、メンバーがメインのインタヴュアーを担当する場合もあります。
Q5アーカイヴの方針はどのように決めていますか。
Aアーカイヴの方針は、複数のメンバーによる合議によって決定されています。したがって、アーカイヴの活動は、メンバー個人の関心や活動からは基本的に独立したものです。
Q6アーカイヴの活動のための資金はどのように得ているのですか。
Aアーカイヴは非営利団体です。インタヴューのための謝礼、交通費、機材費など必要な経費は、助成金によって支えられています。
Q7過去に行った類似のインタヴューで、未公開のものがあるのですが、本サイトを通じて公開できますか。
Aインタヴューの方法や対象、またその内容や権利関係などによりますので、こちらからお問い合わせ下さい。
Q8アーカイヴを二次的に利用する場合、どうすればいいですか。
A非営利目的の場合(学術論文、美術批評、教育の現場での使用など)は、アーカイヴの許可を得ずに資料を使用できます。営利目的の場合(商業利用や出版など)は、必ずお問い合わせから利用申請をして下さい。クレジットについてはこちらをご覧下さい。
Q9インタヴューに記憶違いがある場合は、どうしていますか。
Aオーラル・ヒストリーとは、語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史ですので、そこに事実でないことが含まれる場合があります。しかし、記憶違いとは、歴史的事実としては誤りかもしれませんが、語り手にとっての心的な事実であり、そこに語り手や語り手が属する社会集団を理解する手掛かりの一つがあると考えています。したがって、記憶違いが、明らかに事実に反している場合は、注をつけることがありますが、基本的に修正はしないようにしています。
Q10映像や音声記録を閲覧することはできますか。
A現在は書き起こしのみの公開としています。将来的に、アーカイヴの資料を保存・公開できるような場所が確保できれば、映像や音声記録の公開についても検討する予定です。
Q11インタヴューは英語でも読めるのですか。
A将来的にはインタヴューの英訳を目指していますが、現時点ではほとんどのインタヴューが日本語での閲覧となります。部分的に英訳されたインタヴューは本ウェブサイトの英語ページで公開しています。